スープカレーは、札幌を起源として誕生したスパイスを使用したスープ料理の総合的な呼称です。 南インドやスリランカを始めとした多くのアジアの料理の影響を受けたと考えられています。 現在では、札幌名物として広く認知されるようになってきました。
 スープカレーは、日本で食べられている一般的なカレーライスとは異なり、とろみが殆ど無い、スープ状のさらっとした食感が特徴です。 多くのお店ではスープとご飯は別皿に盛り付けられて提供され、骨付きのチキンレッグをメインに、 大きく迫力のある素揚げ野菜が器の中に所狭しと盛り付けられます。
 諸説ありますが、アジャンタ薬膳カリィ店(1971年〜)が提供していた薬膳カレーが源流にあり、 その後、マジックスパイス(1993年〜)が「スープカレー」という呼称を使ったことがその始まりと言われています。

 札幌では、スープカレーを提供するお店が200店を超え、各店、個性豊かなスープカレーを提供しています。 スープカレーは明確な定義のない自由な料理だと考えますが、一般的には以下のように作られます。
鶏ガラ、豚骨など動物系素材に香味野菜と各種スパイスを加えて煮込み、ベースとなるスープストックを作ります。 このスープストックに、スパイスペーストを合わせ、じっくり煮込んだ後、スープの材料を濾してエキスを抽出する。 スパイスや野菜が溶け込んでとろみが付いたタイプのものはありますが、原則として、小麦粉は使用しません。
(※この際、店によって、和食のように昆布、煮干し、鰹節、椎茸など素材として使用するもの。 洋食の技巧を用いて、大量のトマトと香味野菜にバジル等のハーブを加えるもの。 タイやスリランカのカレーのようにココナッツミルクや魚醤で味を調整するもの。 ラーメンのように鶏ガラ・豚骨スープに和風だしとかえしをあわせるものなど。各店、個性豊かなスープを完成させます。)
また、具材もスープカレーの特徴であり、柔らかく煮込まれたチキンレッグや豚の角煮をメインに、 素揚げ(煮込み)された大ぶりの野菜が添えられます。

スープカレーの食べ方ですが、一般的には以下の3つが紹介されています。
@ご飯をスプーンで一口すくい、スープにひたして食べるを繰り返す
Aスープをご飯の上にかけイスのようにして食べる
Bご飯をスープに入れてしまい、おじやのようにして食べる
しかし、正しい食べ方などはありませんので、お好みの食べ方でOKです。
はじめにへ戻る